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YASUKUNI その2

 ミョーなことで話題になってしまった映画「靖国 YASUKUNI」は結局、全国で順次公開するという方針が固まったらしい。

 この映画の上映に反対する人の意見もいくつか見たが、どうも「中国人の監督」が「靖国」を扱った映画を撮り、それに「日本国民の税金が使われた」ことが悔しいみたいだ。その悔しい気持ちを、分析も検証もないまま、上映館に対する抗議としてぶつけているようで、あんまり頭がよさそうな感じがしない。
 私なんか、公務員は嫌いだけど、「文化」は「目的」があってできるものじゃないし、中国人監督に助成金(税金)を出した文化庁はまさに「文化的」だったのではなかろうかと思うけどね。
「映画の内容が偏っているからダメ」というのもあったが、どうして偏っていると言えるのか、もうこの映画見たの? アンタ国会議員? という突っ込みはさておき、偏ったものを公開してこそ表現の自由だわな。「中国では体制批判の映画は上映できない」から「日本でもすべきではない」という意見には苦笑するしかない。中国に合わせてどうすんだよ!

 もともと私は、この映画が特別に見たかったわけじゃなくて、あとでDVDが出たら見てもいいかな? くらいの気持ちだったんだけど、国民が見る前に国会議員から横やりが入ったり、右翼の抗議によって公開できなくなるという異常な状況は、映画ファンならずとも座視できない。見てないから内容は知らないけれども、内容に関わらずこの映画と、この映画を上映しようとする映画館とを私は全面的に支持することにします。

 いっそのこと原一男監督作品「ゆきゆきて、神軍」と、2本立てでやってくれませんかね?

>>配給会社の上映方針を報じる毎日jpの記事
>>「靖国」公開中止言及ブログ集
>>小田亮のブログ[日記]2008-04-05
>>ゆきゆきて、神軍(Wikipedia)
>>ゆきゆきて、神軍(YouTube)

by kobugimori | 2008-04-05 18:37