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ポンチャク界の2大トレンド_1

 何を隠そう私はポンチャクの研究がライフワーク(?)で、現在、永年の研究の成果を発表するサイトを構築中、とは言ってもいまだ妄想の域を出ていないが、まーとにかくそういうことも考えているので関心のある方は期待してください。

・ポンチャクとトロット
 ところで、ポンチャク(뽕짝、ポンチャック)とは何でしょう?
 実はこの言葉は定義が非常に曖昧で、Wikipediaを見ても記述が一面的で信用できない(日本語版の場合。韓国語版には2007年4月現在、뽕짝という項目自体がない)し、韓国人に聞いてもはっきりした答えは返って来ない。なんとなくトロット(트로트、韓国式演歌)のダサいやつ、安っぽいやつという認識が一般的なようで、トロットとポンチャクとに明確な区別もないようです。
 では、トロットとは何でしょう?
 これはもともとは、Fox Trotという2拍子のダンスのための音楽のことらしいのですが、最近の韓国でトロットと言えば、その代表的な曲のタイトルが「네박자(ネバクチャ、4拍子)」だったりします。2拍子にしろ4拍子にしろ、ともかく日本の演歌ともルーツを共にする、韓国大衆歌謡の1ジャンルです。

・演歌とトロット
 次に、韓国のトロットはは日本の演歌とどう違うのでしょう?
 これは、「トロットの方が、演歌よりもリズムの軽快なものが主流だ」などとは言えるでしょうが、より本質的な違いは、それぞれの社会での受け取られ方・楽しまれ方にあります。
 日本人にとって演歌とは、「聴く」ものかカラオケ等で「歌う」ものか、そのどちらかでしかありませんが、韓国人にとってトロットとは上記の2つのほかに「踊る」ものでもあるのです。
 KBS「全国歌自慢」を見ると、歌に合わせて踊りだす人が客席に何人もいます。「キャバレー」というと、日本では「オヤジが酒を飲みに行くところ」ですが、韓国地方都市中高年男女にとっては、渋谷のギャルにとっての「クラブ」のようなもので、もっぱら踊りとナンパのためのスポットです。ここに雇われるのが、先に紹介したペクスンテさんのようなミュージシャンです。また、韓国では中高年のあいだで社交ダンスも盛んですが、このダンスの伴奏もトロットです。
 このように、韓国トロットは踊るための音楽でもあるわけです。

・ポンチャクの定義
 こうして韓国では、「踊る」ことを目的に、トロットなどの大衆歌謡をメドレーさせるという音盤製作上・公演上の形式がひろく行われています。
 トロットのメドレーならば「トロットメドレー」などという言い方もできますが、メドレーさせる曲がトロットだけとは限りません。韓国の伝統的な民謡や外国のポップスなどもメドレーされることがよくあり、ならばこの「踊る」ためのメドレーを一括りにして「ポンチャク」と呼んではどうかというのが私の考えです。

 整理するとこういうことです。
・トロット=日本の演歌に相当する韓国歌謡の1ジャンル
・ポンチャク=トロットや民謡などの大衆歌謡をダンサブルにアレンジしメドレーさせた音盤製作および公演上の形式


 たとえば、韓国の伝統的な民謡は、当然トロットとはいえません。しかしこれを単純で軽快なリズムにアレンジしメドレーさせたものは、ポンチャクである。と、私の定義ではそうなります。

 ただし、これらのことは私が個人的にそう思っているだけであって、韓国ではこうした区別は一般的なものではありません。韓国随一のポンチャッカーとして日本でもデビューしたイバクサなど、自ら名乗る人を除くと、뽕짝という言葉から侮蔑的な響き感じてこの言葉を嫌う歌手やミュージシャンも多いので注意が必要です。
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・参考図書
 ポンチャクとは何かということに関して「日韓音楽ノート」(姜信子著、岩波新書)は、日韓にとどまらず東アジアの近代大衆音楽について示唆に富んだ内容ではありますが、いかんせん在日3世のこの著者の記述が情緒的ではっきりせず、読みながらのもどかしい気分が最後まで抜けません。
 最近読んだ「韓国の「昭和」を歩く」(鄭銀淑著、祥伝社新書)にもポンチャクに関する記述はありましたが、現チャンの韓国人であるこの著者もトロットとポンチャクとを区別しておりません。
 結局、20年以上前に出版され、版を重ねるごとに厚くなる韓国を知るための名著「ディープコリア」(幻の名盤解放同盟著、初版は青林堂から)にある通り「チープなテクノで歌がもりもりのディスコ」で「地面に最も近いハウス」※という定義が必要にして十分ではないかという気もしてきます。
※引用した文は自分の脳内からのものなので、正確ではありません。

 それにしても、韓流ブーム以降、女性たちの憧れの国となった現在の韓国で、この「地面に最も近い」音楽がどんな位置にあるのか、興味深く思うのは私だけでしょうか?

 ポンチャク界の最近のトレンドについて書くつもりが、出だしで手間取ってしまいました。次回以降、具体的に紹介します。

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 文中の画像の、350dpiのデータをご希望の方に差し上げます。ハガキの大きさです。
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までメールをください。



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by kobugimori | 2007-04-24 22:44

みんな仲良し

 靖国神社の春季例大祭に「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」39人が参拝したそうだ。
 靖国参拝の是非はさておき、死者を追悼するために神社に参拝するなら、一人静かに行ったらどうか? いい年して修学旅行じゃないんだから。
 それとも、例大祭って文字通りお祭りで、もともと大勢で行くものなのでしょうか?
 政治的なアピールが目的で「みんなで参拝する」のなら、その発想自体が不謹慎かつ英霊に失礼だ。と、私は思いますけど。
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by kobugimori | 2007-04-24 22:32

車内強姦

 うちの奥さんの実家は関西で、子連れでの里帰りの際、子供がまだ小さいので電車内で席を譲られることがよくあるんだが、関東と関西とを較べると、意外に(?)関東のほうが譲られる確率が高い。混む時間は避けて乗るから、他の乗客にも余裕があるからか、とも思うけど。
 関西では、シルバーシートもあまり関係ないみたい。ただ、子供と一緒にいて「かわいいなぁ」などと声をかけられることは、やはり明らかに関西のほうが多いですな。

 韓国ではどうか、というと、通貨危機を克服する過程で弱肉強食化した現在の韓国社会とはだいぶ事情が違うと思うけど、私が留学していた90年代のはじめころまでは、年寄りなどに席を譲るのはごく当たり前のことで、譲られて礼もしない爺さんが多いくらいだった。
 座っている人が、前に立っている人の荷物を持ってくれたりもした。アルバイトに通うのに毎日バスを利用していたんだが、乱暴な運転で揺れの大きいバスの中で、辞書などでカバンの重い語学留学生は、この習慣にずいぶん助けられたものです。反対に、日本に来た留学生が、立っている人の荷物を持ってあげようとして血相を変えられたという話もよく聞いた。

 だから私としては、日本に帰って来てから、比較的よく席を譲る方になったと思う。奥さんが妊娠してからはなおさらだ。譲るかどうか迷うときは、黙って席を立つとか。
 ともかく知らんぷりはよくない。

 そんなわけで、今日はまことに気分の悪いこのニュース。

 大阪府警淀川署は21日、JR北陸線の富山発大阪行きの特急「サンダーバード」の車内で昨年8月、大阪市内の会社員の女性(当時21歳)に暴行したとして、滋賀県湖南市石部南、解体工、植園貴光被告(36)を強姦(ごうかん)容疑で再逮捕した。当時、同じ車両には約40人の乗客がおり、一部の乗客は異変に気付いたものの、植園容疑者にすごまれ、制止できなかったという。植園容疑者は、昨年12月にも同様に車内や駅構内で女性に暴行したとして今年1月、滋賀県警に逮捕され、強姦罪などで現在公判中。
 調べでは、植園容疑者は、昨年8月3日午後9時20分ごろ、福井駅を出発した直後に、6両目の前方から2、3列目にいた女性の隣に座り、「逃げると殺す」「ストーカーして一生付きまとってやる」などと脅し、繰り返し女性の下半身を触るなどしたという。さらに、京都駅出発後の午後10時半ごろから約30分間にわたり、車内のトイレに連れ込み、暴行した疑い。女性は車両前方のトイレに連れて行かれる途中、声を上げられず泣いていたが、付近の乗客は植園容疑者に「何をジロジロ見ているんだ」などと怒鳴られ、車掌に通報もできなかったという。
 植園容疑者は昨年12月21日、JR湖西線の普通電車内で女性(同27歳)に暴行し、さらに大津市のJR雄琴駅で電車を降り、同駅のトイレに女子大学生(同20歳)を連れ込み、暴行したとされる。
 JR西日本によると、同社の大半の車両には連結部付近に通報ブザーをつけているほか、トイレにも体調悪化などに備えたブザーを設置。いずれも車掌に連絡が届くようになっている。また、特急など停車駅間が長い列車の場合、車掌の車内巡回を励行しているという。同社広報部は「引き続き車掌の見回りなどを強化し、乗客の安全確保、防犯対策に努めていきたい。事件を目撃したら通報ブザーを活用してほしい」と話している。【毎日新聞】

 もし自分がここに居合わせて、どれほどのことができたかはわからないけれども、40人の乗客が2時間近くも、誰も何もしなかったという異常さには呆れるほかない。銃社会アメリカの病の重さは一人の韓国人学生によってあらためて見せつけられたわけだが、日本社会の、このヌルヌルした透明な鎧で武装したような他人への無関心さと無責任さも相当な重病だと思う。

 まこと「美しい国」とはよく言ったものですな。
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by kobugimori | 2007-04-23 21:23

反日のタネ

 ポンチャク関係ではまだ書きたいことがたくさんあるので、これからも少しずつ書いていこうと思いますけど、今日は新聞に気になった記事があったのでそのことについて。
 それは、消費者金融の三和ファイナンスが、違法な取り立てを行なっていたことにより金融庁から業務停止命令を受けた、というものです。
 この会社は、イメージキャラクターが豆みたいな変なヤツで、それを韓国の地下鉄で見かけたとき、サラ金も韓国に進出したのかと思ってなんだかまた反日のタネが増えそうなユーウツな気分になりました。それ以来この会社が気になっていたのです。
 消費者金融による貸し出し金利の上限は、韓国の場合なんと66パーセントにもなるのだそうです。日本では、いわゆるグレーゾーンの上限でも29.2パーセントですから、会社ぐるみで違法行為を奨励するような業者が、韓国の庶民からは日本の2倍以上もの利息をむしり取っているわけです。
 サラ金の他にもう一つ気になるのが、「海物語」というパチンコだかパチスロだかで、これも「바다이야기」として韓国に上陸、いろいろな意味で話題になっています。
 ギャンブルも借金も、韓国人ははまりやすいので、将来が心配です。
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 それにしても、ショコタンとか安めぐみとか、韓国では김하늘(キムハヌル)なんかも、かわいいんだからサラ金のコマーシャルに出るのはやめてほしいんだよなあ。
 ついでにもう一つ。テレビをつければサラ金の宣伝、それと関連があるかは知らないけど年間の自殺者が3万人以上、そして無分別に重ねた国の借金が700兆円。この国が「美しい国」になるには、生活保護世帯が世田谷に豪邸を建てるより難しい。そんな虚しい妄想にふけるより、現実をありのままに見て、少しずつでも足元を固めていこうとする地味な作業と謙虚な姿勢こそ「美しい」と私は思うし、サウイフモノニワタシハナリタイ、と、個人的には思います。
 でも金は欲しいな…。
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by kobugimori | 2007-04-06 01:45

キャバレー韓流スター その2

 ペクスンテさんとは、最初に会った日に、ステージが終わった夜の11時ころから明け方4時ころまで一緒にお酒を飲みました。その際に、上記の他にもいろいろなお話を聞いたのですが、なにしろ酔っぱらってしまって、ここで再現できるほどちゃんと覚えておりません f^^;)
 余談ですが、このように初対面でも距離感0で親しく酒が飲めるというところも、私が韓国人を好きな理由の一つです。

 ペクさんのステージを実際に見て驚いたのは、歌いながら、リズムボックスやシーケンサーなどの操作、エレクトーンの伴奏をすべて一人でやることです。私は、伴奏する人と歌う人とは別だとばかり思っていました。
 一人でなんでもできればその分人件費が安くすむので、キャバレー側としてはやはり使いやすいのでしょう。ペクさんも、もともとはギターが得意だったそうです。光州で一緒だったペクさんの後輩、チョンウソン(전우송)さんも、サックスプレーヤーからキーボーディストに転向したそうです。
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↑ 左がペクスンテさん、右がチョンウソンさん

 こうして、歌も演奏もアレンジもすべて一人でこなすペクさんですが、今後の私との、電子メールでのやりとりを提案したところ「パソコンは全然ダメ、触れない」のだそうです。楽器のプログラミングなどのほうが、よほど難しいと思いますが…。

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 これらは、私が持っているペクスンテさんの作品の一部です。出した音盤は100枚を超えるとのことですので、それに比べれば微々たるものですね。
 右下の「カフェ」とカタカナで書いてあるのは、日本語と韓国語で交互に歌が入る、最近ときどき見かけるタイプのCDです。ただし、よくある妙な翻訳ものと違って、大変に格調の高い日本語に訳されているので、この点についてもペクさんに聞いてみたところ、ペンネーム고사리(コサリ、山菜のワラビの意味もある)という、日帝時代に大学まで行かれた年配の方の翻訳なのだそうです。
 その他の音盤も、どれも一定以上の水準で、なにしろ当たり外れが少ないのがペクさんの作品の特徴ですので、見つけたらぜひ買って聴いてください。

 最後に、韓国のキャバレーについて。
 韓国のキャバレーは、日本のキャバレーとは違って「踊るところ」です。だからもちろん女性の客も多く、私が見たところ客の半分かそれ以上は女性です。いわば「中高年のディスコ」といえます。中高年男女が、踊ってストレスを解消しつつ、トキメキと出会いを求めるところなんです。日本ではこんな業態は聞いたことがありませんが、韓国のキャバレーは昔からそういうことになっているんですね。
 店は、ケバケバしい外観から想像するより、ずっと敷居が低く楽しいところでした。トロット(韓国演歌)の好きな方、踊ってはじけたい方は、一度ぜひ行ってみてください。地方都市では昼間から営業しているところも多く、繁華街のはずれなどによくあります。
 料金やシステムは店によって違いますが、基本のビールと軽食つきで2万ウォン〜3万ウォン、女性は男性より1万ウォンほど割安のところが多いようです。ボーイさんが別のテーブルの異性の客をブッキングしてくれたりもします。
 光州で私が行ったところの入場料は、わずか1000ウォンでした。ブッキング等のサービスはありませんが、フロアーで踊るだけならそれ以上の料金はかかりません。同じ建物内に食堂や喫茶店、バーなどがあり、それぞれで別々に料金を払うようになっていました。こういうところなら、一日いても飽きませんね。
 どこも大抵は近くにモテルが並んでいたり、そもそも同じ建物内にモテルがあったりしますので、出会いさえあれば、すぐにデキるようになっています。
 貴女(貴男)にも、熱い出会いが待っている…かもよ!
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by kobugimori | 2007-04-03 22:54 | ポンチャック