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キャバレー韓流スター その1

 甘く柔らかな歌声、深いビブラートが特徴のキャバレーシンガー、ペクスンテ(백승태、白承泰)氏に、昨年の光州に続いて、ソウル近郊のグンポ(軍浦)市のキャバレーで2度目のお目もじがかないました。

 まず、このジャケットを見てください。84年発売のデビューアルバムです。
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 やはり手描きのイラストは違いますね印象の濃さが。
 幅5cmくらいはありそうな鍵盤、口から遠く離れたぶっといマイク。それらのすべてが強い説得力を持って見るものに迫って来るようです。安易にパソコンに頼る最近のイラストレーターやデザイナー(私もその一人ですが)には、この絵をよく噛み締めてもらいたいものです。
 私はこれを、Tシャツにプリントしようと思います。

 それはともかく、実はこのレコードには歴史的な意味があるんです。キーボードの伴奏で歌謡曲をメドレーさせるという、日本でもイバクサなどでおなじみのスタイルは、このアルバムからはじまった(本人談)というのです。
 以下は、ペクスンテさんから直接うかがったお話です。

 デビュー前、81年ころから3年ほどは日本に出稼ぎに行き、赤坂や新宿の韓国クラブなどで歌っていました。日本人は礼儀正しくて、歌のリクエストの時などには、ヤクザのオヤブンからでさえ「先生、お願いします」のように先生扱いされたのが印象に残っています。報酬も良く、チップも多かったのですが、ほとんどパチンコに使ってしまいました(笑)。
 当時「オオシマヒサシ」という友達がいて、五木ひろしの公演に一緒に行ったりしました。彼の奥さんも、私が紹介した韓国女性です。しかし今では連絡も途絶えてしまい、どうしているのかわかりません。一度会いたいと思うのですが。
 よく食べていた、牛丼や味噌ラーメンの味が懐かしいです。

 帰国後、自分で機材を揃えて作ったのがこのレコード(前掲の写真)です。ステージを借りて、演奏も歌も一発録音です。当時は技術も未熟でしたし、録音機材も現在のように発達していませんから、今聴くと恥ずかしいですよ(笑)。
 それでも当時はこういうスタイルは珍しかったのでよく売れました。
 キーボードの伴奏で、歌をメドレーさせるというスタイルは、これが最初です。私が元祖です(笑)。

 その後出した音盤の数は、数えたことはありませんが、たぶん100枚は超えているでしょう。歌謡曲のメドレーですので、曲調やテンポを変えればいくらでもできるのです。
 実際のステージでも、地域や客層によってアレンジを変えます。おおまかに言って、全羅道や慶尚道の人は、早くて強いテンポを好みます。それらの地域のキャバレーは、音も大きいです。京幾道やソウルのキャバレーでは、それに比べれば、少しゆっくりめに、静かな感じで演奏したりします。

 日本でも活動していたイバクサ(이박사、李博士)は、私の後輩で、一時は同じレコード会社にいました。一緒に音盤を出したこともあります。
 彼のコミカルなスタイルは、韓国でも一時は人気が出て、テレビにもよく出ていましたが、すぐに飽きられてしまって、今ではあまり仕事がないようです(苦笑)。
 日本にはイバクサとともに「ポンチャク(뽕짝)」という言葉が知られるようになったようですが、これはトロット(trot、트로트)を卑下する言葉ですので私は好きではありません。

 夜が遅い仕事ですし、歌うのも体力がいりますから、疲れることもありますが、各地で、たくさんの人に会えるのが何より楽しいです。

 今年は、とりあえずはここ(軍浦市のデミョンキャバレー)にしばらく出演し、4月か5月ころ、また新しい音盤の録音があるかもしれません。


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↑ この画像、ご希望の方には、ポストカードサイズ350dpiのデータを差し上げます。
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までメールください。

 この項続きます。
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by kobugimori | 2007-03-31 14:10 | ポンチャック

春のおとずれ

 今日の朝ツボミだった木が夕方にはもう満開に近く咲きました。
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 良い季節になりました。
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by kobugimori | 2007-03-29 23:08

デジタルアンプ

 永年使っていたヤマハのアンプが壊れて、修理に2〜3万円かかりそうだったので、以前より目をつけていたフライングモールという会社のデジタルアンプを買いました、中野ブロードウェイ内のオーディオ店で。
 最近は、AVアンプは言うに及ばず、真空管アンプですらメーカー製のものは入力切り替えなどスイッチがいっぱいついているのに、この製品は入力も出力も1系統、コントロールはボリュームのみという潔い単純さが購入の決め手になりました。
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 ケーブルをつなぐので奥行きはいりますが、本体の設置面積はCDケースとほぼ同じ、高さもCDケース5〜6枚ぶんしかありません。
 音を文字で伝えるのは私には無理だけど、簡単に言えば、シャキっと歯切れが良く、キラキラしてキレイな音。聴いていて気持ちが良いです。特にギターの響きにはしびれましたね。
 ただし、筐体のデザインがいまいち好きになれません。うすら青い塗装とか、ボリュームの目盛りとか不要でしょう。メーカーロゴは目立ち過ぎ、青いLEDはまぶし過ぎ。機能がミニマムなのだから、デザインもミニマムにしてほしかったと思います。
 まあ、そういう不満はあるとしても、本質的なことではないので許せなくはありません。いずれにせよ、良いアンプはデカくて重い、そして高いという常識を覆す逸品と言えます。すごく得した気分です。

 韓国には何の関係もないけれども、すばらしいのでつい自慢しちゃいました。
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by kobugimori | 2007-03-28 01:28

マジャンドンで焼き肉

 ソウルのマジャンドン(馬場洞)にある肉市場は、屠畜場と隣接していて、以前は、店先にまだ湯気の立つ脳や肝臓が並べられていたり、電柱の根もとに何気なく牛の首がころがっていたりするすごい所だったんですが、現在ではだいぶスッキリしたという話を聞いて、旧知の友達何人かと行ってきました。
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↑ さすが韓国、肉さえ頼めばサンチュだのキムチだのは自動的にドッサリ持ってきてくれます。手前の皿はレバ刺しと千枚刺しですが、これも반찬(おかず、突き出し)の一つだからおかわりしてもタダ。
 今回頼んだのは、치맛살(日本語でなんていうのかわからないけど、腹部にある部位らしい)と안창살(ハラミ)、どちらもおいしかったなぁ…。韓国でよくある甘い醤油ダレに漬けた肉と違って、肉そのものを味わう感じ。しかも、韓牛は赤身が多くヘルシー、噛むとふわっと柔らかくて濃い肉汁がジュワっと…、でもクセはなく食べやすかったです。
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↑ 刺身には육사시미と육회との2種類があって、ヤンニョムしてあるのが육회、醤油につけて食べるのが육사시미。今回私たちは육사시미を頼みました。箸でつまんでいるのは脊髄だそうです。モチモチした不思議な歯ごたえ、始めて食べました。

 店の看板に日本語で「おいしい焼き肉」などとあっても実際には日本語はまず通じませんが、絶対おいしいので、これからソウルに行く予定のある人はぜひ行って치맛살、食べてみてください。

 場所は、地下鉄5号線마장(馬場)駅2番出口を出たらそのまま高架道路に沿って5〜6分歩いて左側、ハデな肉市場の入り口を通り過ぎると、焼き肉屋が軒を並べる路地が見えるはずです。私たちが入った店の名前は忘れましたが、たくさんあるどの店も、たいして違わないと思います、たぶん。
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by kobugimori | 2007-03-21 02:13

人妻の手料理

 先日、また行ってきました韓国に。
 所用でソウル近郊のグンポというところに一泊したときに、グンポのとなりのスウォンに住む昔のヨジャチング(女友達)に電話したところ、それならソウルに戻る前にウチに寄って行けとのことで、のこのこ行ったら昼からこんなにご馳走してくれました ↓
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 昔のヨジャチングとは言っても今では人妻、旦那のいない間に家に呼ばれて「あんた昔スンドゥブ好きだったでしょ」とか「牡蠣は体にいいんだって、特に男子にいいんだって」とか言われてですな、やっぱりちょっと下半身がムズムズしてくるわけよ。しかしなにしろ中学生の息子が学校休みで家にいるもんだから、食事以外はもちろんなにもナシ。旦那は、私が来ることを聞いて「うちに泊めたら?」とも言ってくれたそうです。こういう、警戒心0で無邪気に歓迎してくれる人のよさというか、知ったものどうしの距離の近さというか、そのへんが韓国人のいいところですな。
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↑ 自分の家なのでだらけた恰好ですが、私には十数年前と変わらぬ몸맵시(ナイスなボディライン)が透けて見えるようでございます…。
  (*´Д`)ハァハァハァハァ
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by kobugimori | 2007-03-19 16:05

許されざるもの

「キムチを売る女」と同じくKAFS(Korean Art Film Showcase)で上映された「許されざるもの 용서받지 못한 자」を見に行って来ましたまた友達と渋谷に。
 軍隊での、男ばかりの生活が、体温とか匂いとかまで感じられそうなほどナマナマしく描かれていて、見終わってオレは韓国人じゃなくてホントによかったとつくづく思いましたよ。
 やっぱり徴兵制はやだね。韓国もはやく志願制にしたほうがいいよ。心が死んじゃうよ。韓国人にデリカシーが足りないのと文化に深みがないのは軍隊のせいではなかろうか?
 ところで、この映画のテジョン役、ハジョンウは性感、いや精悍な顔つきと体つきで、キムギドク監督の新作の主演に抜擢されたそうだ。韓流好きの奥さま要チェックよ!
 そしてまたなんとこの映画、トロくて使えない新兵役のユンジョンビンの、映画学校の卒業制作だっつーからビックリ! 現在のシーンと回想シーンとを交互に重ねる編集テクニックとか、それぞれの役の性格を際立たせる演出とか、若さとか未熟さみたいのは全然感じなかったけどねぇ。天才ですな。それに較べてオレは40も半ばになって……(これ以上は自己嫌悪に陥るので自主規制)。
 みなさんもぜひ見てみてください。
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by kobugimori | 2007-03-14 15:25

美しい国の醜い屁理屈

 私は、まるで3歳児のようだったコイズミ前総理をまったく評価しないけれども、現総理の安倍晋三も、ウナギのようにヌルヌルとして掴み所がなく、理屈っぽくて優柔不断で、具体的に何をどうしたいのかさっぱりわからないところがイヤですな。コイズミは3歳児だから言いたいこと・やりたいことが単純で分かりやすかったけど。
 それで最近、またぞろ出ました従軍慰安婦問題。これに対して、政府としては河野談話を継承するとか言いながら、広義の強制性はあったが狭義の強制性はなかったとかなんとかわけの分かんないことを言い出して、そもそも何のために何を議論しているのか、それすら私なんぞには理解できない。結局、ウリナラの能天気な反日バカを調子づかせてせっかく改善しかけた日韓関係をコイズミ時代にまで戻しちゃったのと、アメリカの議会で従軍慰安婦問題に関して対日決議案を提出した議員の心証を悪くしただけじゃん! とか思います。
 保守派が好む「国益」という言葉は好きではないけれども、身内にしか通じない理屈をいくらこねたところで「国益」を損ねるだけだし、相次ぐ閣僚の失言やら経費のちょろまかしやらに対しても、身内をかばう理屈が身内にしか通じないものだから、国民の心が離れて支持率が下がるのは当然でしょう。
 総理になる前は、北朝鮮に対する強硬姿勢などからタカ派で頼もしいイメージがあった安倍晋三も、実はユルくたるんだその顔そのままの世間知らずな坊ちゃんに過ぎないということが就任から半年あまりの観察でわかりました私。
 周囲の閣僚も、ナントカ大臣の松岡利勝や伊吹文明や久間章生、笑顔が歪む麻生太郎など、どいつもこいつも顔つきが醜悪なヤツばっかり。このメンバーで「美しい国」なんて現実離れした妄想でしかない。だだっ子のコイズミは、まわりの大人を引っ掻き回してやりたいことをやってとっととやめたわけですが、この坊ちゃんとその取り巻きには、妄想を現実にするだけの決断力も実行力も足りなさそうだから、改憲なんかもあきらめて早くやめてほしいです。じゃあ次は誰がやったらいいんだ、と言われると困りますけど…。
 韓国人は愛国心が強いはずなのに家族単位で外国に移民に出る人が多くて、それが長い間不思議で仕方なかったのですが、日本の未来や自分の老後や子供の将来に強い不安を覚える昨今、その気持ちが少しわかるような気がしてきました。
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by kobugimori | 2007-03-08 23:57