韓国のシャーマニズム

 韓国人の国民性形成に最も大きな影響を与えた宗教は何か? といえば「儒教!」という答えが一般的だろう。たしかに、韓国人の思考方式や行動規範、生活行事など、外側に現れる部分ではその通りだと思う。
 しかし、韓国の国旗が「太極旗」であるように、道教の影響も強い。
 この道教に、土俗的なシャーマニズムが結びついた、一種の「超人志向」を韓国人は心の底に根強く持っている、というのが私の考えだ。
 そしてこの「超人志向」こそ、韓国と韓国人を理解する「キモ」だと思います私は。

 以下、韓国人がどれほどシャーマニスティックか、思いつくまま例を挙げてみます。

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 韓国語では신나다・신들리다をはじめとして신のつく言葉が多く、日常的によく使う。この신(シン)は、もともとは漢字の「神」だったのだろうが、これを日本語の「神様」と同様に受け取るのはまったく誤りで、日本人の感覚では「霊」に近い。
 つまり、韓国人は日常的に自分の体から霊を出し入れしているわけだ。…といっては大げさだが、韓国人にとっては古来より「霊」がそれだけ身近で日常的な存在であったとはいえるだろう。

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 日本でもオカルト/スピリチュアルブームに乗って占い師や霊能者がメジャーな存在となったが、イタコやノロのような土俗的なシャーマンが現在の日本で一般的とは言いがたい。
 ところが韓国では、テレビに出て偉そうにしゃべる占い師や霊能者はいないかわりに、占いや霊との交信をなりわいとするシャーマン(ムーダン)の数は日本よりはるかに多い。ソウルの裏通りなどでよくみかける「卍」マークを掲げた家は、仏教のお寺というよりは、こうしたシャーマンの家の印だ。

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 また、最近もこんな記事を見た。

>>巫女になったアンジェファンのお姉さん「弟の死亡直前の姿を見た」

 昨年自殺した俳優アンジェファンさんのお姉さんが霊媒となって弟と交信し、その課程で死亡直前の様子を見た、という記事だ。
 こういうことを現実として信じる人がいて、それをニュースとして受け止める素地が韓国社会にはある、ということだ。

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 日韓間で摩擦があるときに見せる、韓国の居丈高な態度。これは儒教の「長幼の序」で、年長者である韓国が年少者である日本の生意気な態度に怒っているのだと考えると、同じ土俵での議論ができないのは理解できる。
 しかし、反日運動に限らず、市民運動や労働運動などでもときおり見られる、断指や切腹や、あるいは焼身自殺といった過激な示威行動は儒教的でない。道教的/シャーマニズム的な超人志向を背景にした英雄主義と見た方が理解しやすい。

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 北朝鮮での権力世襲も、それ自体は儒教的だが、金正日が生まれたときに白頭山頂に光明星が光ったなど、後継者を権威付けるために作られた超自然的な伝説にはやはり、道教的な超人志向が見てとれる。

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 韓国には、中国や日本にくらべてキリスト教徒の割合が非常に多い。歴史と伝統が自慢のウリナラでなぜこれほどキリスト教徒が多いのか、私は長いあいだ不思議でならなかったのだが、これも、奇跡を起こすキリストの超能力が、韓国人の超人志向と親和性が高かったのだ思い至って納得した。つまり、キリスト教も韓国では、卑近な利益をもたらすシャーマニズムとして受け入れられた側面が強いのではないかと思うのだ私は。

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 と、いうわけで、韓国はシャーマニズムの国です。
 私はこれからも韓国シャーマニズムを研究し、せっせとおフダを描いて皆さんを幸福にしたいと思います!
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by kobugimori | 2009-02-06 12:35