先走る韓国人

 アメリカ産牛肉の輸入再開をめぐって騒然としていた韓国情勢。
 しかしここにきて、世論沸騰のキッカケとなったテレビ番組の信憑性に疑問符がつき、反対運動も、多数の一般市民が参加するろうそくデモから、市民運動の専門集団が主導する過激なものに変質してきたみたいだ。これでたぶん、牛肉をとりまく社会の雰囲気は、一時の盛り上がりが嘘のように、相当に白けたものになるのではないか?

 先走って大騒ぎする韓国人の国民性。
 これが、肯定的(?)に作用すれば、たとえば90年代末の外貨危機の際、IMFに対する債務の迅速な返済におおいに役立った。もっとも、外貨危機を招いたのも「先進国入り」を先走りすぎた国民性の結果ともいえるわけだが。
 2002日韓ワールドカップでの韓国チームの快進撃も、一番の原動力になったのは、お揃いの赤いTシャツを着て集団で陶酔する韓国人の念力だといえる。

 しかしたとえば、ソウル大教授が望ましい結果を得るために先走ってES細胞を捏造しちゃったときには、発覚したのが、この教授の名前を冠した研究センターや記念切手、子供向けの偉人伝などを先走って作っちゃった後だったりして、恥ずかしさを倍増させる結果となった。
 日韓の間で何年かに一度かならずまき起こる領土問題や教科書問題なども、内容が吟味されないまま、日本に対する攻撃がそのまま目的化しちゃうから始末が悪い。私なんか、日本人としては相当に韓国寄りの売国奴だが、それにしても韓国世論に全面的には同調できない。
 騒ぎの最中の韓国人*とは、まともな話ができない。騒ぎが鎮まるのをただ待つしかない。

*この場合の「韓国人」て、社会の雰囲気とかマスコミの論調とか知識人や政治家の発言とか、いわゆる「世論」とかを象徴する概念としての「韓国人」ね。韓国国民の一人一人がすべてまともでない、ということではもちろんありませんです。

 李明博大統領の、就任前の圧倒的な支持率は、就任後の人事の失敗や今回の牛肉問題で一気に下がった。しかし、大統領のこれからの重要課題の一つが、公務員改革だという。大統領の権限が強く、手続きの正当性よりとにかく結果を出すことが優先される韓国では、改革のスピードが日本とは比べ物にならないほどに早い。大統領が進める改革の方向が、国民の気持ちと合致すれば、地に落ちた支持率がふたたび急上昇ということも、十分あり得ると私は思う。

 韓国社会はジェットコースターみたいだからおもしろい、外から見ているぶんには。深入りすると疲れるけど。
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by kobugimori | 2008-06-28 23:30