ネット中毒

 うちのパソコンが、突然インターネットにつながらなくなってしまって困った。
 現在、外出先のパソコンからこっそりログインしております。

 困ったと言っても、仕事に使う原稿や資料などはすでに手もとにあるので、実際の作業に当面は困らない。……はずだ。

 困るのは、自分の精神状態だ。ネットとの回線が切れたことによる、イライラと不安は想像以上で、まさに禁断症状だ。自分のネット依存がこれほどだとは思わなかった。

 私はもともとケータイも嫌いで、かなり普及が進んでからも自分は持たなかった。首に、目に見えない縄をつけられて、24時間逃れられなくなるような気がしたからだ。
 それでも、世の中の趨勢に逆らえず持つようになってはや数年、今では、鳴らないとさびしいし、家に置いてきたりすると、帰るまでずっと不安で落ち着かないような体になってしまった。

 余談だが、ケータイを家に置いてきたとき、しかたがないのでコンビニの公衆電話を使ったら、長いあいだ使う人がおらず放置されていたようで、受話器が砂埃でザラザラと汚いのには閉口した。

 ケータイやパソコン、インターネットは便利ではあるが、あくまでも道具である、依存しすぎて「道具に使われる」ようになっては本末転倒だ−−というような信条を持っていた私にしてからが、いつのまにか禁断症状が出るほどに心身を支配されてしまっていたわけだ。
 そこらへんのことを省みるには、良い機会になりました。

 * * * 

 ところで、根拠不明で中身のうすいマニュアル本とか、成功者の自慢話みたいでイヤミなビジネス本とかが書店の大きな一角を占拠する昨今の新書ブームもなんのその、戦前からあまり変わらない表紙、売りたい意欲をあまり感じさせないタイトルがそれなりに味わい深い岩波新書、西垣通「ウェブ社会をどう生きるか」。
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 便利さ、手軽さにからめとられず、主体性を保ち、自律的にウェブ2.0に関わることの大切さを、わかりやすく説く良書であります。

 しょーもないビジネス本10冊より、こういうの1冊だ。と、つくづく思う今日この頃。

>>岩波新書編集部

>> 西垣通 研究室
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by kobugimori | 2008-04-21 14:54