let's go everywhere

 うちの近所には小学校があって、平日の昼間うちにいると校内放送がよく聞こえる。
 別にうるさいとは思わないのだが、耐えられないのが掃除や給食の時間などにかかる音楽だ。
 ♪このおおぞらにーつばさをひろげーとんでーゆきたーいーよー…
 高度成長期ならともかく、今時こんな歌で元気が出るやつがいるのか? 私は力が抜けて歩けない。
 ♪ちゃーらーららーらーらー…
 と、ジェットストリームでかかりそうな曲が流れてくることもある。
 いくらさいたま市だからといって、あまりといえばあんまりヒドい。うちの子が小学生になる前に引っ越さなきゃ。

 * * *

 ところで、Medeski Martin & Woodの新譜「let's go everywhere」だ。
 これまでと違って、Little Monster Recordsという新興の子供向けレーベルから出た。
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 もともとロックなどが好きで、ジャズを「キザなおっさんが聴くもの」という先入観から敬遠していた私が宗旨替えするきっかけとなったバンドがこの、Medeski Martin & Wood(以下mmw)だ。
 10年くらい前、輸入盤屋の店頭でたまたま見たジャケットに惹かれ試聴したら、ウッドベースの音が過剰にデカくてバフバフいってて、オルガンはグニャグニャとサイケだし、ドラムはスカスカとファンキーで、軽くなっちまった最近のロックよりよほどロックっぽいじゃん! ということでハマったわけだ。「キザなおっさん」というジャズ一般に対する先入観も一気に払拭された。

 そんなバンドが子供向けのCDを作るとは、Deepな冗談としか思えなかったが、聴いてみると、セサミストリートみたいな曲でも子供の声のヒップホップでも、日本の子守唄みたいな曲ですら、グニャグニャオルガン・バフバフベース・スカスカドラムはいつも通りで違和感がない。嬉しいくらいにmmw的だ。

 アルバムによってはノイズっぽくて疲れることも多いmmwだが、こんどのこれは「子ども向け」だからGroovyだ。
 アメリカ人の子どもたちがmmwで踊る場面を想像すると楽しい気分になる。ちょっとうらやましくもある。
 さいたま市とは大違いだ。

 * * *

 先日、幼稚園児がにしおかすみこのマネをしているのをテレビで見た。2歳のうちの子も、韓国歌謡で踊ったりする。
 子供のセンスは、決して子供っぽくはないと、つくづく思う。

>>myspaceで試聴
>>mmw公式サイト
>>Little Monster Records
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by kobugimori | 2008-03-12 13:31