北朝鮮の歴史遺産

 テレビの話のついでにもう一つ。

 テレビの修理が終わってそのままつけていたら、TBSの報道特集で、北朝鮮の博物館が、紀元2世紀ころ(中国では前漢時代、朝鮮半島では高句麗時代)に作られた竹かごのような工芸品を売っぱらおうとしている、という話題をやっていた。

 なぜ売るか、といえば、「これは中国のものだからウリナラには必要ない」という、いかにも朝鮮くさい理屈なんだわ。遠い外国の文物を、正倉院などで後生大事に守って来たフェチな日本人が聞くと、腰の力がガックリと抜けるような発言ですな。
 以前、別の項でも触れたが、物語化された体系にはこだわるが「もの」にはこだわらない。という、朝鮮人気質が端的に現れているといえましょう。

 番組では、そういう北朝鮮の現在の態度と対比する形で、戦中・戦後の混乱期にこの遺物を守り通した日本人学者の功績が取り上げられていた。
 ちょっと美化しすぎか、という気がしないでもなかったが、「もの」にこだわる日本人の学者が、「もの」にあまりこだわらない彼の地で奮闘する様子が目に浮かぶようだった。

 北朝鮮と双子の兄弟である韓国でも、太陽政策で北朝鮮と融和路線をとるようになってからかな? 歴史と物語の区別がつきにくくなっているようで、荒唐無稽な時代劇の流行はさておき、KBSの歴史スペシャルみたいなドキュメンタリー(?)ですら、あらかじめ物語化された歴史観によって作られるようになった。これ、昔は意外な発見があって好きな番組だったのに、最近はどうせウリナラマンセーな内容だろうと思うと見る気がしない。
 こういう傾向が、嫌韓派を増やすんだよねぇ…。

 ところで、鬼畜米英といわれたアメリカが、戦後の日本人にとっては自由と豊かさの象徴となり、文革中は日本人の理解の外にあった中国が、自転車で通勤する素朴な人々とパンダの国、となるように、国と国の関係が改善されるときには、相手国のイメージが大きく変わることがあるわけだ。

 現在の冷えきった日本人の北朝鮮観が、将来もし変わる可能性があるとすれば、それはやっぱり高松塚古墳やキトラ古墳などとは比べ物にならないほどに華麗な歴史遺産の再認識ではなかろうかと私は思う。
 日本文化の太い根っこが、奈良から延びて平壌に根ざすというような認識が広がれば、北朝鮮に親近感を持つ日本人が増える可能性は十分にある。
 と、思いますから、歴史的な遺産は大事にしていただきたいものです。売らないでとっといたほうがいいよ、北朝鮮の人!

 BS-iとかニュースバードなどで再放送があるはずなので、見れる方は見てみてください。

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↑私が大好きなスンデ(本文とは関係ありません)
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by kobugimori | 2007-06-11 01:40