パッチギ! LOVE & PEACE

 先週の火曜日なのでもう一週間も前の話だが、井筒和幸監督作品「パッチギ! LOVE & PEACE」の試写会に行ってきました。
 前作「パッチギ」は見ていないのだが、それでも十分楽しめました。また、この映画の時代設定である1974年という年が、自分にとってはちょうど思春期の入り口あたりで、テレビの水中騎馬戦でビキニのブラがとれたり、「スト権奪還!」などと電車に組合のスローガンが書いてあったり、「そういやこーゆーのあったあった!」と思い出して嬉しくなりました。

 ストーリー等は下記のサイトなどを見ていただくとして、個人的にもっとも印象に残ったのは、日本兵となって米軍と戦う朝鮮人と、どこまでもひたすら逃げ回っている朝鮮人(主人公のお父さん)とが「売国奴!」「どっちがだ!」と罵りあう場面。
 日本では国民もマスコミも改憲への急流にただ流されるばかり、韓国では二分法的に単純な世界観を省みることもなく親日派の財産没収がはじまるなど、両国とも戦後生まれの若い政治家によって愛国心が安売りされるような昨今の風潮を鑑みるに、愛国も売国も案外、同じコインの裏表のようなものなのでわ? などとこのシーンから考えさせられます。

 他に印象的な場面としては…
・日本軍占領下の南太平洋ヤップ島での、米軍による機銃掃射の場面。機銃掃射をあびて体がバラバラになっていく様子がリアルで凄かった。
・朝鮮人VS日本人の乱闘シーン。ちょっと芝居がかって大げさだけど、痛快ではあった。
・そしてやっぱり、クライマックスの、ヒロインの独白場面。これはすでに公開されている製作総指揮・脚本石原慎太郎「俺は、君のためにこそ死ににいく」に対するアテツケとしか思えないんだけれども、監督の思惑通り、私も子宮がジュン……となりました。

 それにしてもヒロイン、キョンジャ役の中村ゆりたん、華奢なのに芯の強い感じがはまっていてよかったぁ。沢尻エリカたんも前作「パッチギ」のヒロインからブレークしたので、ゆりたんもこれからがんばってください!
 アンソン役の井坂俊哉も、男らしくてかっこよかった。
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おまけ
 特攻隊のような自殺攻撃を、いくら宣伝とはいえ「美しい」と表現するのは許せない。だから私は「俺は、君のためにこそ死ににいく」は、一生見ないことにします。

パッチギ! LOVE & PEACE
http://www.pacchigi.jp/loveandpeace/


ゆりたんのブログ
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by kobugimori | 2007-05-14 15:18