この連休

 秋も深まり食欲・性欲のいや増す今日この頃、みなさまいかがお過ごしですか?
 韓国では秋夕、日本では中秋の名月であった先週金曜日、関東地方は大雨でお月見どころではありませんでしたな。
 私はその雨の中、以前から行きたいと思いつつ延び延びにしていた、ナムジュンパイク(白南準)の追悼展を、青山のワタリウム美術館に見に行ってまいりました。ソウルの現代美術館で見られる代表作「TV塔」などのように、仰々しく大掛かりな作品の展示はなく、ワタリ財閥の趣味なのか、ワタリウムの空間的な制約か、こぢんまりとした作品ばかりでしたが、どれも味わい深く、かえってパイクの天才を身近に感じてゾクゾクしました。
 思うに、「国際的」というのはこの人のためこそある言葉で、21世紀の世界はまことに惜しい人を亡くしました。こういうスケールの大きな芸術家は、この先もう出ないでしょうな。
 韓国では、この人のための美術館を作る計画が進んでいるようで、いつでも彼の作品を見られる場所ができるのはうれしいのですが、よくある韓国人のウリナラ自慢・ウリ自慢の具にされて、超大陸的な彼と彼の作品の性格がダイナシになってしまわないかと心配です。
http://www.paikstudios.com/

 次の日、土曜日は風が強かったですがよく晴れて、夜になるとお月さまがとても明るかった。中秋の名月の次の日は十六夜(いさよい)というそうで、この夜(1時半ころ)、ベランダにカメラを出して2分間露光したら、昼間のように明るい写真が撮れました。
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 月や星を見てきれいだな、と思えるくらいの心の余裕は、常に持っていたいと私は思います。また、そう思えるくらいに空が広く夜が暗いところ(つまり田舎)に住みたいとつくづく思います、都会に住む人にはうちくらいでもじゅうぶん田舎だろうけど。

 この連休中は特に予定もなく、子供を連れて近所の公園でお弁当を食べたりしてのんびりすごしましたが、連休最後の日である今日、北朝鮮が核実験を強行したというニュースがありました。中国や韓国と仲直りしに行った安倍首相に対する当てつけでしょうか? おかげで、懸案の靖国問題や歴史問題、領土問題などは吹っ飛んじゃいました。その意味で、安倍首相にとっては良いタイミングだったですね。
 それにしても、いくら金正日の独裁が強力だとはいえ、これほどの愚挙に対して北朝鮮の政権内で反対意見がゼロということはないでしょう。「正日ではもうダメだ」と腹を括った人もいるかもしれません。私は、今回の核実験によって、金正日王朝は崩壊への大きな一歩を踏み出したような気がしてなりません。今後厳しくなるであろう経済制裁などの効果もあり、早ければ、もうこの1〜2年で壊れていくのではないでしょうか?
 ウリの願いは統一、夢も願いは統一…という歌がありますが、韓国にとっての統一とはそれほどバラ色のものではなく、私の貧困な想像力を持ってしても「金正日政権の綱紀が緩む→北朝鮮で暴動が散発→軍事境界線緊張→韓国で社会不安増大→市民運動過激化→軍隊出動→流血→韓国も大混乱…」みたいなことにしかならないような気がします。ドイツのように、分断されていた市民がお互いに抱き合って喜ぶような姿は、ごく限定的にしか見られないのではないでしょうか韓国の場合。
 その後、ドイツも苦労したように、北側のズサンなインフラを整備し直しつつ、資本主義社会で生きて行く能力もなければ気力もない、2千万人以上もの旧北朝鮮住民を抱え込んで青息吐息。となれば、やっぱり頼りになるのは隣国日本とその経済力、ということになるのではないでしょうか? そうだとすると、その日に備えて、韓国の方々には日本に対してもう少し謙虚になっていただき、日本としても、日本の存在が朝鮮半島の近代化に貢献するという実績を、今度こそきちんと認識させるべく、今から援助の戦略を練るのが良いのでは? と思います。

 私としたことが、今回はなんだかSAPIOの記事みたいなことになってしまいましたな。
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by kobugimori | 2006-10-10 18:03